聴覚過敏~聴こえの過敏性④【突発性難聴 メニエール】

おはようございます。
神戸元町の鍼灸院、摩耶はり灸院の畑綾乃です。
少し寒さが緩んできましたね。
***
聴覚過敏の治し方について、最後に今日は補足のようなことですけれど、とても大事なことなんで、読んでください。
前回は、まずは耳の器質的に強くする、少し良くなったところで脳のストレスを減らすと、自律神経の興奮が治まって過敏さが落ち着いてくる、ということを書きました。
分かります、ここでサラッと書くほど簡単ではないですよ。
それは私自信も、うちの患者さんたちも皆さんよく知っています。
何年もかかって、やっと聴覚の過敏さがなくなって、普通に生活できるようになりました、という方もたくさんいらっしゃいます。
過敏性って、いつまでもその感覚に脳が集中しているうちは、どんどん過敏度が増すばかりなんです。
感覚を意識しているうちは、過敏さは止まりません。
ある段階で「これくらいなら大丈夫」とか「音のことを忘れていた」とかにならないと、ひどくなるばかりなんです。
かと言って、耳が辛いのに、無理をして人混みに行ったり、音のうるさい電気屋さんに入ったりすると、気分が悪くなったり、耳痛がしたり、耳鳴りが大きくなったりして、聴こえや過敏もひどくなることもあります。
無理をせずに、どのポイントで聴こえのキャパをひろげられるか、もうこれは、自分しか分からないし、自分で自分の耳の調子をみながらやっていくしかないです。
***
それと、過敏性に着目し過ぎてしまう人には、症状を十ゼロで考えられている方も多くて、聴覚過敏を完璧に治そうとしたくなる。
もちろんライブもがんがん行けるし飛行機もへっちゃらで、音のことなんか全く気にしない生活、それが実現できたら最高です。
でも、実際に一度傷めてしまった耳というのは、成長期でもない限り、100%の回復は望めないと理解してください。
これはどんな病気でも同じです。
それよりも、普通に生活できたら◎です。
普通に電車に乗れて、デパ地下にも買い物に行けて、人ともお付き合いができて、家族とも旅行に行ける。
ちょっと大きな音は苦手で、お店で声の大きな人がいたら遠くの席に座ったり、すぐ横を大きな車が通ったりすると耳をふさぎたくなったり、急に大きな音がするとビクッとしたりします。
映画館やライブ、飛行機など耳の負担になりそうなところでは、耳栓を使えば問題なし、機嫌よく楽しめる。
これ、私のことなんですけれど、これくらいに回復したら、なにも不平不満はありません。
聴力過敏は、耳の症状の中でもけっこう辛いもの、だって行きたいところに行けなくなるし、やりたいことがやれなくなるし、生活が変わってしまうからです。
だから100%じゃなくても、なにも困らない普通に生活できるレベルに戻ったら、本当に有難いこと。
この耳の状態をキープできるようにやっていきたいものです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません