自律神経を病んでも運動するの?【自律神経失調症 パニック障害】

おはようございます。
神戸元町の鍼灸院、摩耶はり灸院の畑綾乃です。
いいお天気ですが、今朝はグッと冷え込みましたね。
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自律神経失調症、パニック障害、メニエール、更年期障害を患ってしまった人が、よく間違えてしまうことに「運動」があります。
運動が自律神経にいい、というのを聞いて、しんどいのにジムにいく、しんどいのにウォーキングする、そしてもっと動けなくなる、症状が悪化する。
そういう人が後を絶ちません。
自律神経がおかしくなったから、なにかをやりたがる。
病み上がりなのに、もしくは病み中なのに、動きたがる。
ふだん運動なんかやらないのに、悪くなると運動しなきゃと動く。
良くなると忘れてしまうのに、めまいが再発したり、耳鳴りが大きくなったり、動悸やパニック発作が起きたりすると、どうにかしなきゃと運動する。
そういう人をたくさんみてきました。
まず知ってほしいのは、自律神経が病んでいる人がすべきことと、自律神経に問題がない人が自律神経を健やかに保つためにすべきことは、全く違うということです。
運動はさまざまなホルモンが脳から体から放出されて、それらは、自律神経の働きを整えてくれますが、それはまともな自律神経のこと。
一度壊れてしまった自律神経、つまり過敏な自律神経になってしまったら、運動はただの負担にしかなりません。
運動することで自律神経の興奮は高まって、ちょっとした刺激にも緊張するようになり、症状は悪化しますし、脳と体は疲弊していくだけです。
元気な人は、自律神経を元気に保つために運動すればいい。
でも、自律神経が病んでしまったら、自律神経の症状がでるようになってしまったら、まずは休むしかないのです。
脳と体の両方を休ませて、自律神経を休ませて、自律神経の過敏度を落ち着かせていくしかないのです。
そして、自律神経は過敏性をおさえていくことで確実に良くなっていきます。
自律神経が回復していく過程で、また運動を再開することができる状態になってきますし、運動が必要な体になっていくものなんです。
自律神経を失調している状態の人にとっては、運動はなんのプラスにもならないことを知ってほしいです。
最初にやみくもに運動をして、負のスパイラルに足を踏み入れてほしくないと思います。



















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