運動が更年期を助ける本当の意味【更年期障害 自律神経失調症】

おはようございます。
神戸元町の鍼灸院、摩耶はり灸院の畑綾乃です。
なんとなくご近所さんたちも足早に歩いているように見えます。
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運動で更年期症状は防げないけれど、それでも運動習慣は更年期を助ける、という話の続きです。
運動習慣から得られる筋力や、筋肉の柔軟性は、結果的に、更年期のホルモンバランスの変化で固くなりやすい筋肉にブレーキをかけてくれて、筋肉を傷めにくくしてくれる、ケガをしにくくしてくれる。
つまり、五十肩やギックリ腰、膝の痛みなどを防いで、更年期を少しでも過ごしやすいものにしてくれるはずなんです。
私はもともと運動が苦手で、体を動かすことをせずに更年期に突入してしまい、大後悔したんですよ。
更年期を抜けてきた頃は、すっかり筋力も落ちて、体は痛いところだらけ。
ちょっと歩けばすぐに足が痛くなる、座りたくなる。
靴下や靴をはくときは、片足立ちがヨロヨロしちゃって、椅子に座らないと履けない。
車の助手席など狭い場所で上着の脱ぎ着をすると、必ず肩や腕を傷める。
家族にも「歩き方をみてると10歳年上みたい」と言われていました。
そして、更年期後に慌てて運動を始めたのです。
最初は自分にはオーバーワークな運動をしてしまい、余計にあちこち傷めてしまいました。
年齢よりも筋力がなかったので、鍛えるもなにも、少しずつやっていかないといけないのに、痛いところが増えてしまうばかり。
やっと自分に合う運動(カーブスなど)をみつけて、少しずつ筋肉をつけて、関節の可動域を広げて、ストレッチなどもしながら、山歩きもプラスしながら、年齢相当の筋力をつけるのに、とても時間がかかってしまいました。
言いますけれど、更年期でしんどい時期は運動なんてできません。
そんな余力もなくなるのです。
更年期の期間に運動ができる人は、更年期が軽い人、女性ホルモンの変化を受けにくい体(自律神経)をもっている人です。
本当にしんどかったら、運動もなにもない、日々生活しているだけで精一杯です。
だから、更年期をむかえる前に、運動習慣をぜひ身につけて、筋力、体力を維持しやすい体をつくる、痛みという最大ストレスがかかりにくい体をつくるべきなんです。
更年期症状について、これといった処方箋というのは本当になくて、人それぞれ、自分の更年期をやっていくしかない。
それでも、運動習慣は更年期だけじゃなくて、それ以降の自分を支えてくれるはずです。
自分の体験と患者さんたちを診ていて、心からそう思います。




















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