針灸が自律神経にできること④【自律神経失調症 パニック障害を克服するコツ】
おはようございます。
神戸元町の鍼灸院、摩耶はり灸院の畑綾乃です。
霧のような雨が降っていて、少し蒸しっとしますよ。
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自律神経が弱い人、過敏な人に、針灸がどんなふうに役に立つか、数回に渡って書いています。
前回は、平衡感覚を安定させることで、自律神経を落ち着かせる仕組みについて書きました。
今回は、針灸の刺激が脳内ホルモンを活発にするお話です。
針を置いていると少しズーンとした刺激を感じます。
ローラー針のコロコロ転がす刺激も気持ちがいいですね。
お灸のホカホカつーんとする刺激もホッとする。
これらは体表刺激といいます。
この刺激はどれも皮膚や筋膜の感覚神経を伝わって脳に送られるんですけれど、そのときにいくつかの脳内ホルモン(実際にはホルモンではなく神経伝達物質です)が出るんです。
針灸をされたときにウトウトしたり、そのあと少しボーっとしたりしませんか?
あれは、脳からエンドルフィンやエンケファリンなどの物質がたくさん放出されたせいなんです。
これらの物質は、体の痛みや違和感を緩和したり、自律神経の興奮を落ち着かせる作用があって、その結果で、眠気を感じたりします。
脳内物質だけに、脳(頭)に近いツボを刺激するとたくさん出ます。
だから、自分でもできるんですよ。
寝る前に、お布団に入って頭皮を揉む。
ここのツボとかそんなこと気にせずに、頭の全体を揉む。
自分が気持ちのいいところを揉む。
両手で頭を包み込んで、指の腹をグーっと押し込む。
ファーっと脳内ホルモンがでてきて、そのうち寝てしまうかも。
針灸では、体表刺激でそういった作用を起こすことで、自律神経がゆるむ方向へ導いているんです。
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