気持ちは体調に影響するか【自律神経失調症 パニック障害】

おはようございます。
神戸元町の鍼灸院、摩耶はり灸院の畑綾乃です。
小雨がふっていますが、昼からはやみそうです。
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気持ち(=心)は体の症状に影響するか、というお話です。
結論は皆さんご存じのように、もちろん影響します。
よく思うんですけれど、なんで心が体に影響するのか、ちゃんと知っておいたほうがいいな、と。
漠然となんとなく「病は気から」とかじゃなくて、そういう仕組みを知ってほしいです。
心(脳)と体が影響し合うのは、自律神経という神経でつながっているからです。
脳 → 自律神経 → 体
という神経伝達があるから、心(気持ち)が体調にでてきます。
例えば、脳でストレスや不安を感じるとストレスホルモン類がでて自律神経を興奮させます。
自律神経の緊張が増すと、体のあちこちの毛細血管が収縮して血流が悪くなります。
これは、脳や筋肉の血流を優先して、体が戦闘態勢になるためです。
不安や緊張を感じると手が冷たくなったりしますね。
そういう血流不足が、脳と筋肉以外のところで全身的に起こっているんです。
そして、自分の体の弱いところに、血流の悪さが効いてくる。
冷え性な人は、手先足先が冷たくなる。
耳が弱い人は三半規管に不具合がでてめまいが起こる、難聴になる。
目が弱い人は、飛蚊症や網膜にきたり、緑内症が進んだりします。
胃腸が弱い人は、食べれなくなる、機能性ディスペプシア(昔の神経性胃炎)、過敏性腸炎になる。
泌尿器系が弱い人は、頻尿になる、膀胱炎になる。
そうです、体のどこに出るかは、その人の弱いところなんです。
そう考えると、自律神経にまつわる症状の改善は、やはり脳(心)の在り方抜きには難しいと感じます。
それと、言葉の問題ですけれど、「気を使う」とか「気疲れする」などの「気」は、気持ちと神経(自律神経)をごっちゃにしている表現です。
神経を使うとか、神経が疲れるとも言いますものね。
実は、気(心)と神経(自律神経)はつながってはいるものの、解剖生理的にも別物です。
気が神経を動かしています。
心(気持ち)次第で、自律神経は変わるのです。
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上に書いたような仕組みを理解すれば気持ちが変わるわけではないですけれど。
でも、気持ちとか考えは、時間とともに変わっていったり、なにかがきっかけで変わったり、変化することも多いです。
気の持ちようも変わるから、気楽にいこうよ、ということですね。
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