聴覚過敏~聴こえの過敏性②【突発性難聴 メニエール】
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おはようございます。
神戸元町の鍼灸院、摩耶はり灸院の畑綾乃です。
今朝はちょっと暖かくてホッとします。
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聴覚過敏の原因の話しの続きです。
聴覚が過敏になるには2つの原因があって、まず最初は耳そのものの弱さ、耳の粘膜の炎症などから音を増幅して脳に伝えてしまう、というようなことを前回のぶログで書きました。
そして、耳の弱さを放置していると、次に起こるのが聴覚を受けとる側、つまり脳の問題です。
「大きな音がイヤだな、つらいな」
という思考が働くようになる。
つまり、大きな音がストレスになる。
大きな音が耳に入ると、脳がストレスホルモンを出すようになって、自律神経を緊張させるようになる。
これも自己防衛力の一つなんです。
自律神経が高ぶっていると、ストレスの元にアンテナをはるようになるので、大きな音を察知しやすくなる。
音源には近づかないようになる、大きな音が鳴ったらすぐに耳をふさげるようになる。
でも、自己防衛だとしても、この状態があまり長く続くと厄介です。
自律神経の緊張(興奮)がとれにくくなって、アンテナが敏感になるからです。
ちょっとした大したことない音もイヤになる。
これが脳でつくられる第二の聴覚過敏です。
これが厄介な理由は、自律神経の緊張は耳の栄養血管も収縮させてしまうので、耳の中の血流が弱くなり、耳の粘膜が再生されにくくなるんです。
つまり、自律神経のせいで耳そのものの傷も治りにくくなる、という悪循環が生まれてしまう。
こうなると、聴覚過敏は治るのに時間がかかる。
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ここでまとめますけれど、まず第一に耳そのものが過敏になって、それが続くと次に自律神経が過敏になる。
この2段階を経て、治りにくい聴力過敏ができてしまうんです。
実は、過敏性というのは、聴力に限らず、どんな感覚でもこうやって作られてしまいます。
それには、感覚器に自律神経が絡むからです。
自律神経って、「神経が細かい」とか「神経質だ」とかの神経です。
ヒトは、自分を守るために「神経を凝らして」、つまり自律神経のアンテナをはって生きています。
古代は良かったんです。
神経を凝らして、耳を澄まして、森の中で獲物が動く音をキャッチしたり、風の音、水の音、人間の出す音(声)を聴き分ける。
現代生活は音だらけ、しかも大きい音だらけ、色々な音が街中に、自分の周りにあふれている。
いちいちアンテナをはっていたら、自律神経がパンクするもの無理はありません。
聴覚過敏の人が増えているのは当然のことなんだろうな。
次回は、じゃあどうやったら聴覚過敏て良くなるの、の私なりの考えを書こうと思います。
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