自律神経は脳と体の両方から治す➁ 【自律神経失調症 パニック障害を克服するコツ】
おはようございます。
神戸元町の鍼灸院、摩耶はり灸院の畑綾乃です。
曇ってますけどこういう日曜っていいですよね、家でまったりしたい。
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前回は、自律神経を強くしていく方法をザクっと書きましたけど、今回はもっと詳しく書きますね。
自律神経は、体の他の神経(運動神経、感覚神経)と同じく、もともと哺乳類ヒト科に備わった神経で、生まれたときからあるものです。
だから、自律神経が強いとか弱いとか言いますけど、体温調節ができなくて一生熱を出しっぱなしの人とかもいませんし、みんなある程度はちゃんとした自律神経をもって生まれてくるんです。
生まれながらに自律神経がおかしい人はいません。
それが自律神経が失調してしまうみたいな症状が出るのは、やっぱり後付けの要因があると思われます。
体が弱くなってしまう理由としては、幼少期からの内臓の疾患だとか、栄養不足とか、過度の運動不足など。
成人になってからも、何年も睡眠不足で過労がたまっていたり、ホルモンバランスの不均衡で免疫力が阻害されたり、アスリートの過度の運動も健康レベルでは体に良いとはされていません。
脳の酷使としては、情報量の過多による情報処理能力への負担、複雑な社会の中での生活による思考の負担、対人関係の気づかいなど、主にストレスという言葉で表されるものが自律神経への負担になります。
こういった体の酷使、脳の酷使、その両方が長期にわたって自分自身をむしばんでいく、その結末が、その二つを結ぶ神経=自律神経が壊れてしまう、そして思うように体が動かなくなるのです。
自律神経を改善していくというのは、そういった原因の一つ一つを紐解いて改善していく、ということになります。
だから、針灸院に来て「ツボに針をして自律神経を治してください」という単純なものではありません。
針灸で体の弱ったところを補うこと、つまり内臓の機能を活発化して免疫力を高めて、刺激で血流をよくして細胞再生をうながし、硬くなったところをほぐしていくも良し。
と同時に、自分自身で脳のこと、つまり心のこと、考え方、思考、そういうものの中にあるストレスを小さくしていく、そういうことも一緒にやっていく必要があります。
脳と体、両方の手入れ、同時にすることで、ようやっと自律神経は整い始めるのです。
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