自律神経はメンタル疾患じゃない【自律神経失調症 パニック障害を克服するコツ】
おはようございます。
神戸元町の鍼灸院、摩耶はり灸院の畑綾乃です。
雨が上がって少し気温が下がってきましたよ。
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自律神経を強くする方法とか、自律神経を整える方法とか、私もよくネットや本屋などでみかけて、サッと読んでみたりするんです。
いつも思うのは、メンタル的なことだけを書いているものがとても多いですね。
こういう考え方をすると良いとか、性格を変えていくとか、潜在意識とか、精神的なこと。
それは自律神経症状の原因がストレスに起因することがあるから、間違ってはいないんですけど、自律神経そのものを理解するには偏りがあります。
そもそも自律神経が神経だということがポイントなんです。
もっと生態として解剖学的に、神経のことを知って、自律神経が失調してしまう原因を考えると、答えは簡単です。
神経って、電線みたいなもの。
電気信号を伝達しているだけなんです。
いうなれば、神経細胞のナトリウムカリウムチャネルが開いて活動電位を伝えていく、神経細胞をつないだ紐なんです。
たったそれだけの、シンプルなヒモの束なんですよ。
だから、全ての神経が切れてしまえば、例えば事故などで、それは障害や死を意味します。
でも、実際は神経の束は強力で、かなりの本数を束ねているので、ちょっとくらい傷ついてもなんともありませんし、脊髄から体のすみずみまで縦横無尽に細く細くなって張り巡らしているのです。
そして、この神経の厄介なところは、神経が弱くなるんじゃなくて、強くなり過ぎること、神経が過敏になって、興奮して、働き過ぎることなんです。
これを自律神経失調症というんです。
ちょっと刺激をしただけで、自律神経が働き過ぎてしまう。
これは、神経そのものに原因があるんではなくて、その両端、つまり、神経がつないでいる二つのものに原因がある。
それが、脳と体なんです。
脳と体を繋いでいるのが自律神経だから、自律神経がおかしくなってしまう原因は、脳か体、もしくは両方にあるものなんです。
だから、脳と体の両方を手入れしていくと、自律神経は勝手に整います。
脳つまり、思考や性格、精神的なものだけじゃなくて、もう一つの体、つまり内臓や筋肉や骨などを休ませる、手入れをする。
体の疲労をとることも大事なんです。
脳からも思考グセや脳疲労を改善していくことは必要ですけれど、メンタルだけなにかしたらいい、修行したらいいとか、そういうものではないんです。
自律神経失調症やパニック障害は、メンタルの疾患ではなく、神経の病気だからです。
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