神経性胃炎?胃のムカつきや膨満感【自律神経失調症 パニック障害を克服するコツ】
おはようございます。
神戸元町の鍼灸院、摩耶はり灸院の畑綾乃です。
昼ごろには気温が上がるそうです。
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胃がはる、痛い、ムカムカする、膨満感がとれない。
今日は、こういう症状で針灸院に来られる方への私見になります。
胃カメラで粘膜をチェックしても、ポリープなどなにも出来ていないし、粘膜が荒れてもいない。
つまり胃潰瘍や胃ガンでもない。
でも胃がしんどい。
以前は「神経性胃炎」と呼ばれていた症状で、自律神経からの胃炎ということ。
でも、実際は炎症しているわけではないので、胃炎ではないです。
だから最近は「機能性ディスペプシア」と診断されたりします。
要は、胃そのものは器質的になにも悪くないけれど、自律神経の乱れで胃の機能が落ちている、弱っているということなんです。
胃の本来の機能、食塊をぐちゃぐちゃに砕く、胃酸で滅菌する、そういうことがヘタになっている状態です。
これなんですけど、臨床的には、単独でこういう胃の症状だけがある人はほとんどみたことがありません。
実は、自律神経から平衡感覚が弱っているケースがほとんどなんです。
平衡感覚が不安定で、軽い船酔いのようになっていて、嘔吐中枢が刺激されて胃がしんどくなっている。
だからミゾオチがはったり、ムカムカしたり、食欲が無くなったりするんです。
内耳がしっかりして、平衡感覚が安定してくると、胃の不快感も無くなってくるんです。
機能性ディスペプシアの正体は、三半規管からの胃のムカつきや膨満感があやしいと思っています。
思い当たる方は、胃カメラでの胃潰瘍や胃ガンの鑑別とともに、自律神経ぜんたいのお手入れ、三半規管~消化器系に着目した針灸をお勧めします。
自律神経からの胃の症状、機能性ディスペプシアの話でした。
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