「更年期がきついのは性格が原因ですか?」【自律神経失調症 パニック障害を克服するコツ】
おはようございます。
神戸元町の鍼灸院、摩耶はり灸院の畑綾乃です。
青空に教会学校の鐘が響いています。
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先日のこと、患者さんのある質問にびっくりしました。
「更年期がきつい人は、性格を変えた方がいいのですか?」
ネットで調べると、更年期がきつい人の特徴として、「こだわりが強い人」「なにごとにも一生懸命な人」と、たいてい書いてあるそう。
お医者さんが真面目にこれを言い切っている。
うんうん、それはそうだろうけど、それは性格の問題ですか?
性格でホルモンの出かたが変わるんですか?ということなんです。
内分泌系、特に性差ホルモンに関しては、不妊治療などの技術の向上でここ数年で分かってきていることが多いです。
そして一般的に言われることは、女性ホルモンの動きは遺伝的なものがとても強くて、生まれたときに決まっている割合も高いのです。
言い換えれば、更年期のホルモン状態は、遺伝子、体質でほぼ決まっている。
ホルモンは性格を変えても、なんともならないんです。
だからこそ、ホルモンパッチなどの補充療法が効果的とも言えます。
そして、知っておきたいのは、もう一つの体の調節機構、ホルモンを受け止める「自律神経」の方なんです。
更年期のしんどさを作っている半分は女性ホルモンの変化、もう半分は自律神経の乱れです。
その自律神経、これは考え方、思考などの脳の在り方で良くも悪くもできるんです。
性格を変えることで自律神経は乱れにくくなる可能性があります。
結局、こだわりが強かったり、なにごとにも一生懸命な人は、その分ストレスが多かったりする。
思いが強いから、思い通りにならないことが、ストレスになります。
そういうストレス多めの状態が続くと、自律神経も過緊張しやすくなるし、ちょっとしたホルモンの変化で乱れやすくなるんです。
逆に、私なんでもOKよ、気にしないよ、とくにこだわらないよ~という性格の方が、ストレス量が少なくて、自律神経の緊張感がゆるい傾向があります。
それだけのことなんです。
ちゃんと説明してもらわないと、性格のせいと言われると落ち込みますよね。
そして、性格はそんなに簡単に変わりません。
そうではなくて、この時期だけはこだわりをちょっと横に置いておくとか、更年期が終わるまでは無理しないとか、ストレスにならないように逃がすようなのがいい。
私自身も、更年期の5年間くらいは静かにやっていました。
それについては長くなりましたので、次回に書きます。
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