気象病っていったい何だろう?【自律神経失調症 パニック障害を克服するコツ】
おはようございます。
神戸元町の鍼灸院、摩耶はり灸院の畑綾乃です。
快晴です、気圧もまずまず安定しています。
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先日ある患者さんから、
「雨の前になるとひどい頭痛で起きれません。
気象病と言われたんですけど、なんでそうなるんですか?」
と質問がありました。
気象病がなんで起こるのか、簡単に書きますね。
耳の奥の三半規管の隣に、前庭(ぜんてい)という丸い器官があるんです。
ここが重力、つまり気圧を感知して、脳に伝えています。
耳が弱くて、前庭が弱い人は、気圧の変化に過敏になるんです。
気圧が大きく変化するときは、雨の前、雨の後、つまり低気圧がきたとき、台風のとき。
そんなときに耳が過敏になるので、めまいが出たり耳鳴りが大きくなったりします。
そうなると、耳の周りの筋肉や皮膚が硬直してくるので、コメカミが痛くなったり、首が硬くなってきて、それが頭痛になります。
こういう耳の人は平衡感覚が不安定なので、嘔吐中枢が刺激されて吐き気がしたり、胸悪く感じたりします。
平衡感覚が不安定だと、眠たく感じたり、起き上がることがしんどくなったりします。
これが気象病の正体です。
原因は、気圧の変動を感知している内耳(前庭)が弱っているからです。
ですから、こんなときは酔い止めなどがある程度効果があります。
酔い止めには、鎮痛、吐き気止めが入っているからです。
眠たくなる成分も入っていることがあるので、これを飲んで寝てしまおう。
眠ることが一番の回復への早道であって、睡眠で内耳が回復すれば、気象病も落ち着くわけです。
一番良いのは、内耳を強くして、気圧の変動に振られにくい体を作ること。
日々のローラー針などのケアはそういうことを目指すものです。
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別の患者さんは、「頭痛ーる」という気圧変動のアプリが手放せず、毎日それをチェックしながら、気象病からの体調管理が続きました。
最近は、内耳がだんだん強くなってきて、雨の前日でも普通と同じように動けるようになってきました。
「アプリで気圧をみることが減って、忘れてしまえるくらいになりました」
この辺りが目指すゴールですねよね。
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